お一人様の孤独死の実態

厚生労働省「人口動態統計」(令和5年)レポートでは、日本の死亡者数は年々増加しており、近年では医療介護施設ではなく、自宅での死亡割合が増加傾向にあります。

お一人様の単独世帯数が令和2(2020)年で 38.0%を占め、今後とも高い割合で推移していく事が見込まれ、このことから今後、「孤独死・孤立死」による死者数も増加していくことが懸念されます。

孤独死が増加する事で、多くの社会的問題が生じます。

<問題点の例:内閣府ホームページより引用>
◇社会のあり方としての問題:一人で亡くなる方は、家族や友人とのつながりを失っているなどの傾向があり、個人の選択だけでは片付けられない。
◇尊厳の問題:死後の発見が遅れ、腐敗した状態で発見されることが、「尊厳ある死」といえるか。
◇死因の究明の問題:発見が遅れ、死後経過時間が長くなることにより、死因が不明瞭な事例の増加につながる。
◇死後手続の問題:引取者のいない死亡人については、相続人等の調査や死亡人の遺留品の保管、葬祭等の実施など、地方自治体における事務負担が増大し、その結果として故人の望まない形で手続が進められてしまうこともある。
◇社会経済的な負担の問題:遺体の処理、住居の清掃・修繕、火葬・埋葬、遺留金品の処理等、様々な社会経済的な負担を考慮する必要がある。

内閣府HPより。70歳から孤独死が一段と増加する傾向。

この様な問題が発生しない様、死後の発見が遅れない事前対策を行う事が求められる時代であると考えられます。対策例として・・

<①自治体の見守りサービスを使う>

自治体ごとに異なりますが、一人暮らしの高齢者の見守りを強化するため、見守りセンサーシステムを貸与し、異変発見の早期化を対策しております。こちらは一例として高崎市のサービスです。

自治体で見守りサービスの提供がない場合は、民間のサービスや、見守りカメラで別居のお子様等から見守って頂く事も有効的であると思います。

<②ご近所の皆様と交流をもつ>

人間関係が希薄化する現代社会ですが、ご近所さんとの交流も有効です。

「最近様子がおかしい(見かけない)」「郵便受けに新聞が溜まっている」「連日深夜、室内照明がついている」等、小さな異変に気付くのもご近所の皆様です。日頃からご近所の皆様とのコミュニケーションを意識してみましょう。

<③訪問サービスを利用する>

高齢者向けの宅配サービスや、介護介助のサービスの方が身体の異変に気付くケースも多くあります。その為、無理をせず訪問サービスを受けることもお勧めです。

今回は孤独死をテーマに記事を作成致しました。可能な限り避けたい死のあり方の為、社会(地域)との繋がりがこの令和の時代に求められております。

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